

―高精度・低負担な人工膝関節手術で、より安心な治療を実現―
人工膝関節全置換術
ロボティックアームを使用した
先進のテクノロジー
術後の痛みと合併症リスクを軽減。
早期リハビリと社会復帰を目指す新たな選択肢
このたび当院では、米国ストライカー社製のロボティックアーム手術支援システム「Mako(メイコー)システム」を導入いたした。特に変形性膝関節症やその疑いがある、50〜80歳で膝の痛みに悩まれている方々に向けて、より安全で質の高い人工膝関節手術をご提供いたします。
Makoシステムは、術前に撮影したCT画像をもとに、患者さま一人ひとりに最適な手術プランを作成し、ロボティックアームによってミリ単位で正確な骨切りを実現します。これにより、疼痛の軽減、早期リハビリ開始、入院期間の短縮といった多くのメリットが期待できます。
また、従来の手術と比べて低侵襲で身体への負担も少なく、筋力の低下を最小限に抑えることができるため、高齢の患者さまでも安心して治療に臨んでいただけます。
これまで「もう歩けないかもしれない」と不安を抱えていた方も、Makoがその不安を取り除く一助となります。
「また旅行に行きたい」「孫と元気に過ごしたい」――その願いを、私たちがサポートいたします。
人工関節手術をご検討中の方は、どうぞお気軽にご相談ください。

ロボティックアームとは?
この先進テクノロジーを使った人工膝関節全置換術用のロボティックアームは、医師が操作をして動かすもので、傷んでいる骨を切除したり、人工関節(インプラント)の正確な設置をサポートします。
ロボティックアームの利点
このロボティックアームは、少しでも計画から外れた動きをしようとすると停止します。身近なものに例えると車の自動ブレーキのようなもので、治療計画にない動き、つまり切除する必要のない筋肉や靭帯などの部位にさしかかると停止する仕組みになっています。これらの機能によって、治療計画に基づいた侵襲の少ない手術を支援します。
人工膝関節全置換術

膝関節痛の治療は、患者さんの自覚症状とエックス線検査(レントゲン)などの診断で決まります。
はじめは消炎鎮痛剤などの薬物療法、運動療法や杖などの装具療法が行われます。
これらの治療で症状が改善しない場合は、手術(骨切り術や人工関節置換術)の適応となります。
人工関節置換術は、傷んだ骨をとり除き、人工の関節(インプラント)に置き換える手術で、痛みを取りのぞく効果が高いとされています。

ロボティックアームの利点
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術前計画
手術前に治療計画をたてます。CT検査を行い、患者さんの骨格の情報をコンピューターに入力し、人工関節のサイズや設置する位置、骨を切除する位置や量などを決定します。
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術中調整
手術中は、膝関節の変形(O脚やX脚など)を矯正し、関節が安定する適切な人工関節の位置をリアルタイムにコンピューター画面で確認し、調整します。
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ロボティックアーム支援
医師はロボティックアームを持ち、その先端に取り付けられた器具をナビゲーションに従って操作し骨を切除します。このとき、治療計画から外れた角度や深さで骨を切除しようとすると、自動的にブレーキがかかり動きを制御します。これにより、治療計画に基づいた侵襲の少ない手術を支援します。