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放射線科

放射線科では、一般X線撮影、CT、MRI、血管造影の検査を行っています。女性技師も含め、診療放射線技師4名が在籍しており、迅速・丁寧な対応、適切な撮影、医療被ばく低減を常に意識し、業務を行っています。

CT装置

GE社製 Optima CT660 FD 64列
Organ Dose Modulation (ODM)

放射線に被ばくしたときの影響の現れやすさを、放射線感受性と言います。放射線感受性は臓器によって異なり、人間の体には放射線感受性の高い部分、低い部分が、それぞれ混在しています。
頭の中で唯一放射線感受性の高い部分が目の水晶体になり、被ばくが積み重なると白内障の症状もでてきます。

ODM とは水晶体、甲状腺、乳腺などの放射線感受性の高い臓器に対し、その部分のみ選択的に線量を下げる方法で、頭部撮影の際は患者さんの前方を中心に90度の領域で、胸部や腹部の撮影の際は180度の領域で線量を減らすことができます。
ODMの機能でどのくらい表面の被ばくが減るかというと、平均して20~30%の表面線量低減が認められました。必要最小限の被ばくで、綺麗な画像を得ることができます。
定期的に検査を受けられる方や、成人より放射線感受性が高い小児や年齢の若い患者さんなど、多くの患者さんに有用な機能と言えます。
被ばくが気になるけど、CTの検査は受けてみたいという方がいらっしゃいましたら、当院のCTで安心して検査をお受け頂けると思います。

<頭部>
90°の角度でX線照射を抑制

水晶体への被ばく低減イメージ

<体幹部>
180°の角度でX線照射を抑制

乳腺への被ばく低減イメージ

MRI装置

GE社製 「SIGNA Explorer」

造影剤を使わなくとも、脳の脳流灌画像が得られる「3D ASL」や脳幹梗塞や脊髄疾患の発見に役立つ局所励起技術による高分解能のDWI撮影「FOCUS」、頭部領域での3次元の動き補正技術を可能とし、体動の多い患者さんを綺麗に撮影する「3D PROMO」、息止めが出来ない患者さんに対しても有用な横隔膜同期による体動補正技術「Body Navigator」等があります。
整形外科用の16chコイルも導入され、膝や手首などの四肢の検査も、より細かく綺麗に撮影出来ます。
以前のより検査時間も短くなり、検査は受けやすくなっておりますので、ご自身の健康維持のために定期的な検診をおすすめいたします。

パノラマX線撮影装置

GC社製  プロマックス 2D SCARA2

当院の口腔外科の診断の際に使用しています。

歯全体のパノラマ撮影や顎関節側面撮影をこの装置で行います。効率的でスピーディーなデジタル撮影を行います。
操作室からは撮影室内を見ることが出来るので安全に検査を行うことが出来ます。

骨密度測定装置

東洋メディック社製「Horizon Wi」

近年、骨粗鬆症による転倒・骨折が、要介護や寝たきりになる原因の第3位に上がってきていることからも、自身の骨の状態をきちんと把握し、骨粗鬆症の治療を早期に行い、骨折を予防することは非常に重要と考えられます。

骨密度の測定法は、デクサ法(二重エネルギーX線吸収測定法)、MD法(指のX線写真の濃度から測定する方法)、超音波法(足のかかとで測定する方法)などいくつかあります。

どの測定法でも検査結果は得られますが、現在は技術の進歩と共により正確な値が得られるデクサ法と呼ばれる撮影法が推奨されています。
デクサ法(二重エネルギーX線吸収測定法)とは2種類の異なるX線を照射し測定する方法です。迅速かつ制度の高い測定ができ、骨密度測定の標準とされています。

当院で骨密度の検査に使用しているX線骨密度測定装置は、 東洋メディック社製「Horizon Wi」と呼ばれる装置で、デクサ法を用いて腰椎、大腿骨の2か所を測定します。全国の多くの研究施設での使用実績も多く、測定精度が高いため、信頼性のあるデータを受診者に提供いたします。

検査方法は、ベッドに仰向けに寝てもらい、膝の下にマクラを入れて、腰の骨の骨密度の測定をします。次に膝の下のマクラを外し、足を伸ばして足首を軽く内側にひねった状態で、大腿骨頚部(足の付け根)の骨密度の測定をします。
検査後は測定したデータを解析して、受診者に結果レポートをお渡しします。
検査開始から測定結果が出るまで20分もあれば十分に終わる検査です。
骨粗鬆症は心配だけど、まだ一度も検査したことのない方や自身の骨の状態が気になる方は、お気軽に検診をお申し込みください。