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お知らせ

病院のお知らせ2019/07/03

骨粗鬆検診を受けましょう

骨粗鬆検診を受けましょう(広報誌より抜粋)

 みなさんは健康診断を定期的に受けていらっしゃいますか。
福島市が行っている検診のひとつに骨粗鬆症検診があります。
これは早期に骨密度が減っている人を発見して、骨粗鬆症を予防することを目的に、健康増進法に基づいて、国が定めた健康増進事業実施要項に沿って行われる検診です。検診の実施主体は各市町村で、福島市では福島市医師会が福島市から委託されて行っています。

<骨粗鬆症検診の対象>
法律では以下のように定められています。
40歳から70歳までの女性のうち、5歳刻み
(つまり満40、45、50、55、60、65、70歳の女性)

ですが、福島市では20歳から35歳までの若年成人も受診できるのが特徴です。

<検診の方法>
・問診表への記入
・骨密度測定検査
他の健診に比べると短時間で済みます。

<骨密度測定検査の種類>
2通りの検査方法があります。
①レントゲン撮影した手の甲の骨の厚みを測る方法(DIP法)
②2種類の異なるエネルギーのX線が出る特殊な器械で手首の骨あるいは腰の骨またはふとももの骨の密度を測る方法(DXAデキサ法)

①のDIP法と②のDXA法を比べると、②のDXA法の方がより正確に骨密度を測定することが可能です。

※当院では通常の外来で②のDXA法による骨密度測定を随時受けることができます。
 検査時間は数分で、結果は当日お知らせします。
 検査費用は保険利用の場合、1割負担の方で450円、3割負担の方で1350円です。

<福島市の骨粗鬆症検診 受診状況>
平成29年度では、対象となる市民1万9584人中、実際に受診したのは2743人で、受診率は14・0%。
この受診率が低いのかというと、実はそうではありません。
各都道府県の骨粗鬆症受診率と比較すると、全国平均は5%しかありませんが、福島県は14・1%で全国3位の受診率となっています。福島市の14・0%という数字も全国的に見ると高い数字になります。

<平成29年度の骨粗鬆症検診の結果は?>
1903人(69・4%)が「異常なし」、567人(20・7%)が「要指導」、そして273人( 10 ・0%)が「要精検」でした。
残念なことに、「要指導」の通知を受けた人のうち、どれくらいの人が実際に指導を受けたのか、あるいは「要精検」の通知を受けた人のうち、どれくらいの人が実際に精密検査を受けたのかを追跡調査する仕組みがまだ無く、骨粗鬆症検診が骨粗鬆症の予防や治療にどの程度役立っているのかは、まだ分かっていません。

 当院整形外科医の田地野崇宏医師は、昨年から福島市医師会の仕事もすることになり、上記のような問題点を改善して、福島市の骨粗鬆症検診がさらに充実するように取り組んでおります。

 骨粗鬆症は骨折するまではなかなか自覚することができない病気です。自分は大丈夫と過信せずに、積極的に骨粗鬆症検診を受けて、自分の骨の状態を知り、骨粗鬆症による不意な骨折を予防して、元気に長く過ごしましょう。

 整形外科では水曜日の午後に骨粗鬆症の専門外来を行っています。
 骨粗鬆症について検査や治療を受けたい方は、ぜひ、受診してください。

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