お知らせ
病院のお知らせ2020/05/27
【グループ施設紹介】BNCTについて
当グループ施設で治療を開始した「BNCT」についてご紹介いたします。
民間の医療機関では世界初となる新しいがん治療になります。
なお、令和2年6月より保険適用となる治療法です。
現時点では治療対象となる疾患(首から上に限る)が限られておりますが、今後治療できる疾患が増えると期待されています。
詳細につきましては、 「南東北BNCT研究センター」 をご覧ください。
<BNCTとは?>
ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)は、エネルギーの低い中性子とがん細胞・組織に集積するホウ素化合の反応を利用して、がん細胞をピンポイントで破壊する、身体への負担が少ない最先端の放射線がん治療法になります。
<BNCTの特徴は?>
・身体にやさしい治療法
ホウ素と中性子の反応で発生する放射線は、飛ぶ距離が細胞1つ分程度と短いものです。
正常な細胞への影響を極力仰えつつ、がん細胞だけを破壊します。
そのため、正常な臓器には傷をつけず、生活の質を維持したままの治療が可能です。
・治療が難しいがんにも効果的
理論上、ホウ素を取り込んだがん細胞だけを破壊できるため、外科手術や他の放射線治療が難しいがん(がん細胞と正常細胞が混在する脳腫瘍)などにも効果的です。
・1〜2回の照射で完了
BNCTでは、正常細胞への影響が少ないため、1回に大量の中性子を照射することができます。
そのため、治療は1〜2回の照射で完了します(X線治療等は20回〜30回の照射が基本です)。